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【ロゴ】百草団地.png

池上 郁弥

波打つ多摩丘陵と共に佇む団地。

長く続くペデストリアンウェイを駆け抜ける、そこは桃源郷。

目次

2020.09.27【水彩背景】テクスチャ.png

【住所】多摩市和田・日野市百草

【交通】京王線高幡不動駅よりバス7〜8分、聖蹟桜ヶ丘駅よりバス15分

​【戸数】2,028戸

新宿から京王に乗って約40分。多摩丘陵が美しく輝く車窓を長め、バスに乗り換え10分ほどで、百草団地は姿を現す。

​里山の地形を生かした団地ゆえ、バスを降りて眺めても団地の全体が見通せないほどの広大さを誇る。

団地概要

団地概要
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UR

Mogusa

団地巡り

団地巡り

多摩丘陵に寄り添う団地。

京王線に揺られ多摩川を越えると、街の雰囲気が穏やかになる。聖蹟桜ヶ丘駅、百草園駅もしくは高幡不動駅からバスに乗り替え、さらに多摩丘陵を巡ると、大きな団地が姿を表す。

​「百草団地」

多摩市と日野市にまたがるこの団地は、多摩ニュータウンが完成するより前の昭和44年11月に入居が開始された。元々里山であった土地は、地形そのままに遊歩道(ペデストリアンウェイ)を中心とした大規模団地へと姿を変えた。中層棟と高層ポイントハウスがメインの団地であるが、旧公団職員宿舎としてセットバック棟がある珍しい一面もある。

今回はそんな百草団地の魅力を見ていこう。

賃貸棟

美しく続くペデストリアンウェイ。

​丘に寄り添いながら佇む団地たち。

青い空と、灰色の住棟。

高層ポイントハウス。ある意味スターハウスの末裔とも言える。

青空と溶け合う、白と青。

多摩ニュータウンが完成する前、昭和44年11月に入居が開始された、百草団地。もともと里山であったこの土地はその地形をそのまま生かし、南北を遊歩道(ペストリアンウェイ)でつなぎ、その左右を囲うように袋小路を作り、団地を配置している。建設当時主流であった中層の階段型アクセス棟がメインで、西側の高台に一部高層ポイントハウスを配置している。

分譲棟

分譲棟は中央部商店街の裏あたりになる。​共用部道路より。

ポイント棟のような意匠が特徴的。美しく塗られた青は、空と溶け合い一体感を醸す。

青空と溶け合う、青。

低層棟(羊羹のような棟)の一部は分譲住宅として建てられた。美しい青をたたえた壁面や、意匠的な柵が特徴的である。ポイント棟のようになっている箇所もあり、他の賃貸棟とは一線を画している。

​団地商店街

​百草団地ショッピングセンター。

「Welcome to MOGUSA」

​百草団地ショッピングセンター内部。中華料理屋さんや蕎麦屋さん、スーパーなどがある。

商店街横にある公園には、奇妙な形のアトラクションがある。「宇宙」がテーマとのことだ。

ゾウさんが出迎える街。

京王バス「百草センター」バス停に降り立つ。すると、まず目に飛び込んでくるのは大きな団地商店街。壁面には大きなゾウさんが描かれ、「Welcome to MOGUSA」の文字がまぶしい。この「百草団地ショッピングセンター」、古き良き団地の商店街の雰囲気を色濃く残す、素敵な場所なのだ。なかでも、中央部にある「キッチンパーク」という食堂は、味よし値段よし雰囲気よしの三拍子がそろう、イチ押しの名店だ。

Danchi Gourmet

​団地グルメ

キッチン パーク

カツ丼!とんかつ!ハンバーグ!オムライス!和食から洋食まで、みんなが大好きなメニューをなんでも揃える「キッチンパーク」さん。

謎の土方歳三うどんも美味しそう。私はカツ丼を注文。カツは柔らかく、出汁と卵とカツの一体感が素晴らしい、昔ながらのカツ丼であった。単品の注文であったのに小鉢が豊富で、古き良き定食屋の素晴らしさを感じながら漬物をポリポリと鳴らした。

所在地 :〒191-0033 東京都日野市百草999

営業時間:10:00~21:00

定休日 :不定休

セットバック棟

健気な住棟たち。

階段のような低層棟。日野市側に存在するいわゆる「セットバック棟」である。ルーフテラスつきのこの棟たちは、旧公団の職員住宅として用いられていたもの。斜面にしがみつくそのさまは、健気で可愛らしさすら感じる。※現在立ち入り禁止です。

団地とバス

団地とバス

多摩市側・日野市側の2箇所にバス停があり、それぞれから高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅など京王線各駅とを結んでいる。写真は百草団地ショッピングセンター横にある「百草センター」バス停。美しい高層ポイント棟と京王バスとのコントラストが美しい。

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UR

Mogusa

作品撮り

作品撮り

アーカイブス

百草団地は多摩ニュータウンの団地の一つであると勘違いされがちであるが、ニュータウン造成前より計画されていた、れっきとした郊外型団地である。

その特徴が商店街の充実さや造成の思考に表れているのが面白い。

これからも百草団地は寄り添い、見守っていくのであろう。美しい多摩の、美しい街を。

まとめ

まとめ

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